聞かせて!けいたろう 第4回 絵本、どう読む?
見出し画像

聞かせて!けいたろう 第4回 絵本、どう読む?

今回は、けいたろうさんが絵本の読み聞かせをするときにこだわっているポイントについて教えてくれました。みなさんは絵本、どう読んでいますか?

こんにちは!聞かせ屋。けいたろうです。
今回は、僕が絵本を読む際の4つのこだわりについてお話しします。では、さっそく!

①【表紙→見返し→裏表紙】
僕らはその絵本の作者ではないので、描かれた絵と文章以上のことは伝えられません。だからこそ、その本を余すところなく見せたいと思うのです。
まず見返し(みかえし)です。表紙の裏の部分なのですが、本編につながる絵や、何かをイメージさせる模様があったり。ぶどう狩りの物語では、見返しがぶどう色だったりもするのです。色だけでも意味があるのですね!

画像1

『まいごのたまご』(KADOKAWA刊)の見返し

そして、裏表紙。ここもしっかり見せたいですね。裏表紙はアフターストーリーや、余韻を感じられる絵があったりもします。又、表紙と裏表紙がつながっている絵本は、最後に広げて見せてあげると良いですよ。

※ここから先は、多人数に向けて読み聞かせをする際の「こだわり」です。
家庭での読み聞かせに以下の「こだわり」は必要ありません(笑)

②【絵本が主役】
主役は絵本。読み手である僕は、引き立て役です。ですから、ステージのど真ん中にあるべきなのが絵本、僕はちょっとズレます。そして極力、絵を手で隠さないようにめくります。皆さんが見たいのは僕の手ではなく、絵本の絵ですからね。

③【書いてあるままを読む】
良い絵本の文章は、研ぎ澄まされています。文に書かれていないことは、絵で描かれています。逆もまたしかりです。大抵の絵本はそのまま読めば、良いのです。ただ、問いかけが中心の絵本や、聞き手に参加を促す絵本は、自分の言葉で誘ったりもします。
そして赤ちゃん絵本は、内容を伝えることも大切ですが、読み手と聞き手の関わりも大切なので、自然な会話のやり取りもします。例えば、動物が果物を食べる絵本であれば、
「みんなもりんご、たべてみる?」と誘ってみるなどです。
大事なのは、その絵本の魅力を活かすにはどうするかと考え、判断することです。

④【演じない】
僕が駆け出しの頃、鬼のセリフを思い切り演じた事があります。すると子ども達は皆、絵本ではなく僕の顔を見ていました(笑)僕の下手な芝居でなく、絵本の絵を見て欲しかったのに……。
それから僕の読み聞かせは、読めば読むほどシンプルになっていきました。でも、全く声色が変わらない、抑揚がつかないというのも逆に不自然だと思いますし、子どもには伝わりにくいものです。
読み手である自分も、その絵本を楽しみ、感じているのであれば、おばあさんの話し方と孫娘の話し方は変わるはずです。演じるわけではなく、感じるといった所でしょうか。

②〜④は、あくまで僕が多人数の前で絵本を読む時の話です。家庭での読み聞かせとは違います。
家庭での読み聞かせは、自由です! というのも、僕は家庭での読み聞かせの目的を「親子の時間」「親子のふれあい」だと思っています。絵本で親子がつながれば、それだけで十分だと。ですからなにもこだわらず、硬くならず、自由に読んでほしいのです。絵本から話が逸れても良いと思います。
ママからの質問で、「パパの読み聞かせはお芝居が過剰な気がするのですが…良いのでしょうか?」とよく聞かれます(笑)。でも、それが楽しい親子の時間になるのであれば、何よりだと思うのです。

絵本は素敵です。だから好き。その魅力を引き出すために僕もこだわったり、こだわらなかったり。なんだかちょっと、矛盾しているような気もしますが(笑)。
こんな風に色々と伝えつつも…絵本を手に取ってもらえるだけで、僕は嬉しいのです。

KADOKAWA児童書ポータルサイト「ヨメルバ」のnote支店です。おトクなキャンペーン情報や新刊情報、ここでしか読めない連載など盛りだくさんでお届けします! ヨメルバはコチラ ⇒ http://yomeruba.com/