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聞かせて!けいたろう 第8回  聞かせ屋。けいたろう × accototo 対談 ~後編~

特別企画! けいたろうさんとaccototo(アッコトト)さんとのオンライン対談、後編です。今回はプライベートなお話しを中心におうかがいします。

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聞かせ屋。けいたろうさん(以下、けいたろう):お二人はずーっといっしょにいらっしゃると思いますが、けんかはされないですか?

ふくだあきこさん(以下、あきこ):仕事でのけんかはないですね。

ふくだとしおさん(以下、としお):お互いに「これがいい!」と思って絵本を作っているので、 譲れない部分っていうのもあります。でもそれは話し合いの中で、川の石がころがって丸くなっていくかんじで、自然とひとつの形になっていきますね。

けいたろう:プライベートのけんかは多少あります?

としお:13歳、6歳、3歳の子どもがいてバタバタしてるんで、そんな暇がない(笑)。怒ってけんかするのも疲れるんで。ないですね(笑)。

けいたろう:絵本の制作にかける時間はどう調整されているんですか?

としお:基本的に、子どもがいないときが仕事の時間ですね。

あきこ:子どもたちが保育園や中学校に行って、夕方迎えに行ったり帰ってきたりするまでに集中して。土日は仕事をするのは絶対に無理なので、しないです。でも、ワークショップとかイベントとかがあったら、保育園に預けたり、おねえちゃんたちをお手伝いとして連れて行ったりします。

けいたろう:子どもたちは仕事場にはあまり立ち入らないんですか?

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あきこ:家の中に仕事場があって、そこを通過して寝室へ行くので、自然に通るんですけれど。「机の上のものを絶対にさわらないでね!」と、何回も何回も、毎日言っています。でも、さわる(笑)。

けいたろう:(笑)やっぱり触るんですか。

あきこ:中学生のおねえちゃんも「何かいいものないかな~」ってさわっています。だから、道具の位置が変わっていたりして。

けいたろう:お子さんたちも絵を描いたりするのですか?

としお:真ん中の子がぼくの横にいるのが好きで、仕事をしていると隣に座ってじーっと見ていることが多いんです。それで「自分も描きたい」って言って。いくつか、絵本のなかに、子どもが描いた絵を使ったことがあります。

あきこ:「ポポくん」シリーズで、ポポくんが作ったかき氷とか作らせたり。

けいたろう:お子さんに絵本のラフを見せたりもしますか?

あきこ:見せて反応をみています。

としお:上の子が辛口の意見を言うので。

あきこ:「これつまらない」とか。

としお:だから、「ここはどうしようか?」「これはどう?」と意見を聞いたりしています。

あきこ:子どもたち三人がおもしろいと言ったら、まずはひとつクリアというか。そこから何回も読み直して。

けいたろう:絵本の読み聞かせは、どのようにされていますか?

あきこ:日中は、子どもが「読んで」って持ってくる絵本を読んでいます。寝る前は、2,3冊読んでいるかな。本当は、親が選んで1冊くらいラインナップに入れたいんですけれど、読んでほしい本を自分たちで持ってくるから、なかなか最近は「読んでほしいな」と思う本は入っていないです。図書館で好きな本を何でも借りていいよって言って10冊くらい借りてきて、子どもチョイスで読むことがほとんどなんですけれど、自分が選ばない本を子どもが選ぶので、世界が広がるんです。「こんな本あったんだ!知らなかった!」とか。それもおもしろいかな、と楽しんでいます。

けいたろう:わかります。ぼくの活動は30人くらいの子どもたちに読み聞かせをするというものなので、大人数に読み聞かせするのがむずかしい絵本って、ぼくの家に少ないんですよ。でも子どもがうちにない読み聞かせしにくいような本を毎週借りてきたりするんです。「またこの本!?」とか。「そんなに好き? そんなに!?」って思います(笑)。

あきこ:そう、同じ絵本何回も借りるんですよね(笑)。

けいたろう:ぼく、家では読み聞かせさせてもらえないんです。夜、読み聞かせの絵本を選ぶのはぼくなんです。「3冊選んで」って言われて、「(お話しが)長いの、短いの、短いのね」って指定されて。選んで渡すと、「ママに読んでもらう」って(笑)。だから、「思う通りにいかないな、読み聞かせ」って思います(笑)。

あきこ:それあります(笑)。すごい長いのを持ってきて、何日かに分けて読むこともあります。長女が小学生になって、結構大きくなって「もう自分で読めるでしょ」って言っても「読んで」ってずっと持ってきてたんですね。「まあいっか」と読んでいて。真ん中の子にも読み聞かせをしていたんです。そうしたら、中学生のいまではすごい分厚い本も読む子になっていて、いつか(自分で)読むようになるんだ、本が好きになってよかったな、って思いました。

けいたろう:絵本の読み手はどなたなんですか?

あきこ:読み聞かせのときは、わたしかな。としおさんも読むときもあるんですけれど。

けいたろう:(前編で)『そんなに みないで くださいな』 (KADOKAWA刊)は「男性が読むために」とおっしゃっていたので、としおさんが担当なのかな?って思っていました。

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あきこ:渡せばなんでも読んでくれます。としおさんは、即興の話もします。子どもが「なんでもいいから新しい話、作って」って。

としお:「絵本の読み聞かせも疲れたからもう寝ようか」って言うと、「もういっこ何か」って言うから、「じゃあこんな話しようか」って。即興で物語を作って。それを気に入ったのか、「またあの話して」と言われて。長女が小さな頃からつながっている話はあります。

けいたろう:へえ! 忘れずに続きを話すんですか?

としお:細かいニュアンスは変わるんですけど、ストーリーは一貫してありますね。

けいたろう:それが本になる可能性はないんですか?

としお:ああ、結構気に入っているので、やってもいいかな?とは思います。

あきこ:支離滅裂じゃない?

としお:まあ……おしりのイボをかいていたら小人がでてくるんです(笑)

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けいたろう:爆笑

としお:その小人が「ねえ遊ぼうよ」って話しかけてくるんです。それで一緒に外に出たら宇宙船みたいなのがあって、「これぼくの船だから」って言うんです。でもぼく大きいから乗れないねと言うと「ちょっと待って」って(魔法みたいなのをかけて)フウーっと小さくなって。それで宇宙船に乗って雲の上の遊園地で遊ぶっていう話なんですけど。

けいたろう:話の入りがすごい。話している側も楽しいというのがいいですね。

としお:自分が楽しくなければ話せないですよね。

けいたろう:絵本作りとつながるところというか。

としお:つながりますね。

けいたろう:最新作の情報などあれば教えてください。

としお:おしゃべりばかりして、なかなかご飯を食べ始めない子どもの話を考えています。

けいたろう:今朝うちでもその状況になっていました(笑)。今日は制作されているところをちょっとだけのぞけた気がしました。どうもありがとうございました。

としお&あきこ:どうもありがとうございました。


accototo(アッコトト)
ふくだとしおさん、あきこさんのユニット。絵本、イラスト、デザイン、壁画などを手がける。絵本作品に「うしろにいるのだあれ」シリーズ(幻冬舎)、『めくってごらん ことばのかくれんぼ』(イースト・プレス)、「ポポくん」シリーズ(PHP研究所)、『そんなにみないでくださいな』(KADOKAWA)などがある。 (写真/後藤利江)

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